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TSO第3回演奏会終演

私がテナーサクソフォン奏者として所属する東京サクソフォーンオーケストラの第3回定期演奏会が無事終演した。

今回は和魂洋才ど題したプロフラムで、20世紀に大活躍した日本人作曲家4名の作品を取り上げた。

 

3番のテナーは相変わらず「ザ・無口職人」みたいなポジションで、たいへんその音楽表現の加減が難しいパートであった。

もう3回目なのだからもう少し上手く吹けるものかと自分に期待した面もあったがとんでもなく、リハーサル1日目などは戸惑いと迷いの中でしか吹けなかった。

 

私は、合奏の中に入るチャンスを得たらいつでも挑戦したいことがある。

それは「波風を立てる」ということだ。

若い音楽家の集まりなので、ある程度各奏者のエゴやクセが演奏に出るのは当然であるとして、その上で「良い合奏の音楽とは何か?」という問いをいつも自分で持つのだ。

例えばCDにおいて、クレジットの表記が「△△指揮、○○交響楽団」という表記の仕方があるが、この表記が指し示す考え方は(まあクレジット表記を音楽家が突っ込むということはあんまりないと思うが)「指揮の完全な統率」というのが前提となる。

では「指揮の完全な統率」を乱すために「波風を立てる」のか?

 

そういうわけではない。

…ただしかし書いていて、なんというか本当にただただ「波風を立てているのでは?」というふうに自己評価が回ってしまった。じゃあ今回の演奏は全体的に反省ばっかりだ。

 

難しい。指揮者や他の演奏者たちと演奏の思想が対立しているわけではないが、しかしいち「個人」が団体のクレジットの名の下に、だれがいてもよいような仕事で終わってしまう、ということが自分の中では腑に落ちないのだ。

 

別に目立たなくてもよいので、でも「いい仕事」はしたいなと思う。

テナーを持ってあの場所に座っているのだから。

 

そういえば、今回が人生で初めて紀尾井ホールで演奏できた本番でもあった。

TSOに関しては本当に良くもいろいろ考えることの多い団体なのだが、団長・副団長や多くの仲間たちの気持ちに共感して一緒に活動しているから、このような素晴らしい場所でも演奏ができる。

それ自体はすごいいいことなのだ。

 

まあとりあえず、無事終了したということで、応援くださった皆様に深く感謝申し上げたい。