吉尾悠希&乗田晏妙デュオコンサート@音と友に 終演

吉尾悠希&乗田晏妙デュオコンサート@音と友に、終演した。

『フランスロマン派の音楽たち』と副題をつけたコンサート、曲数としてはそれほど多い本番ではなかったが、かなり精神的な重圧のあるコンサートだった。

個人的には自分の長年(せいぜい10年程度かもしれないですけど)の憧れであったフランクのソナタを、私の先生と同じ楽器で挑戦するということをした。

たいそう幸せな経験であったが、同時にものすごい緊張が乗ってきたことも事実であった。

 

プログラムは以下の通り。

バッハ=グノー:アヴェ・マリア(バッハの平均律による瞑想曲)

ボノー:ワルツ形式によるカプリス

ラヴェル:なき王女のためのパヴァーヌ

フランク:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ

 

成立年だけの話でいうと、ボノーのカプリスは完全に近代の楽曲で、20世紀真っ只中の音楽であると言えるが、その書法や、和声感覚が非常にロマン派に通ずるものを私は感じているので、今回は思い切ってロマン派の楽曲として分類した(本当は近代の楽曲です)。

 

実は今年に入ってから、プレイヤーとしての自分の時間の扱い方を真に大切にする、ということを強く意識している。以前までは(本当に書いていてお恥ずかしいのだが)「やさしさ」と「軟弱さ」を履き違えて生活や活動をしていたからだ。

それを本格的に去年あたりから感じ、今年はそのようなことなく、自分の軸や感情を蔑ろにしない時間の使い方、考え方の表明、行動や活動を起こしていこうと心に決め、そうしたのちの初めての本番であった。

 

結果的に言えば、「出来ていないことも本当に多いが、これほど幸せな本番もそう存在しない」だった。

その原因が、自分の考え方にパラダイムシフトを起こしたから、なのかは分からない。

もう少し時間が経てば、少しはわかるかもしれない。

 

自分の音楽的な技術面の話をすれば、やっとソプラノサックスも人に少しはお披露目できるようになってきた、感じがする。今までは本当に聴けたものではなかったので(まあじゃあリサイタルとかで持ち出すんじゃないよというところですけど)、フランクのような作品をなんとか(楽譜に書いた音を再現できる、と言う意味で)演奏できる程度まで上達した自分を少しは褒めたいと思う。

もちろん面白いのはここからなのだ、これから先の研鑽が面白い。

答えのない境地にさらに歩みを進めることの出来る幸せをしっかりかみしめながら、勉強を続けていきたい。

 

お聴きくださった皆様、のりやん、Cafe音と友に のみなさまに感謝申し上げます。