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流れるように過ぎた4月

非常に多くの経験をした4月であった。
自らの幸せとは何かを問い、演奏活動に邁進し、動画編集などの新たな仕事にも挑戦し、今までなんとなく持っていたスキルをより確固たるものにするべく活動をしていた一ヶ月だったように思う。

4月10日には、「二重奏室内楽の変遷と進化」にて、フランクのヴァイオリンソナタをメインプログラムとして取り上げたコンサートを開催。
ここではソプラノサクソフォンの一つの自分自身の限界を超えていく挑戦を行い、無事多くのお客様に喜んでいただいた。
そして本日4月29日には、春フィルミュージックフェスタに出演させていただき、サクソフォンオリジナルの作品を4曲演奏した。
この日わたしは初めてデュラングルマウスピースで皆様に楽曲をお届けすることになった。

私自身長い期間Vandorenマウスピースを信頼して利用しており、AP3は発売日に買いに行きそれから既に少なくない回数買い替えを行なっているほどのVandorenマウスピース信者であるが、こんにちのマウスピースの性能の進化は留まるところを知らず、どのマウスピースを演奏していても、そのキャラクター自体は存在していても、楽器を演奏しているという感覚が以前に比べて薄くなったように感じる。
その分音楽的表現に集中できるという考え方も確かに出来るが、プロフェッショナルの演奏家として私自身は「手札が増える」ということが最重要事項であると考えており、そのような意味でこんにちのマウスピースは性能が高すぎるゆえに「手札が少ない」。

あらゆるアナログな文化に対して言えることであるが、我々は不完全であるからこそ、雄弁に語り、そして不完全の中から選び、それを届けるという魅力を持つことができる。
時代の考えとは逆行しているかもしれない。
全てが完璧に整えられたものは、たしかに安心もするし考える必要もなくなり素晴らしい。
しかし、完璧に魅力があるのかという問いがもしも生まれた時、私は自信を持ってYESを答えることは難しいだろう。

デュラングルマウスピースは、金属素材が採用されており、そもそもウエイトがかなりある。
非常に華やかで突き通る音を持っており、今日の会場には若干アンマッチな印象だったかもしれない。
しかし、(今日はメインプログラムにイベールを演奏した)イベールのような非常に難しい楽曲を演奏する際には、ある程度の響きと太さを保証してくれるようなデュラングルマウスピースは演奏上大きな安心材料となったとは思う。
反面、湿度や素材?の問題もありノイズの乗りがかなり目立ったことも事実で、これ自体はホールなどで演奏する分には目立たないかもしれないが、最前列のお客さまが2メートルくらいしか離れていないような会場では、少しきつく聴こえることもあったかもしれない。

とまあマウスピース話もそこそこにしよう。
ブログ、書きたいが本当に書けないもんだな。
いや、時間がないというよりも時間を作ってないよね、というところで何も言えないのだが、かける時間は見つけて書いていきたい。

この一ヶ月のコンサートで演奏した曲は以下の通り。

リサイト:クロノグラフィー IX
シュルホフ:ホット・ソナタ
吉尾悠希: Alone
フランク:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
グノー:アヴェ・マリア

ウェニャン:二つの断章
バーンズ:アリオーソとプレスト
リュエフ:シャンソンとパスピエ
イベール:室内小協奏曲

うん。頑張ったわ。
来月は弦楽四重奏三昧!!楽しむぞ〜

最後に2本番分の演奏後ショットを供養。