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川島みどり先生ピアノ発表会

川島みどり先生の発表会に今年も出演させていただいた。
イベールの室内小協奏曲を演奏。
お客様からの反応はあたたかく、嬉しかったが、実は個人的にはヒヤヒヤな演奏ではあった。

イベールの難しさはアップテンポに飲まれると音楽ではなくテクニカルエチュードに成り下がるところにあると感じた。
実際に自分で吹いてみると多くのサクソフォン奏者がめちゃくちゃ考えて磨きまくっているということも分かった。
名曲だから磨かれているのか、それは分からないが 他の曲でもそれくらいの熱を入れて演奏すればいいのに、くらいに思ったりする。余計なお世話なんだが。ほんとにね。
ただ、なんかその磨かれ方がやっぱりちょっと歪で、「こうあらなければならない」「こうやって間を取るのが当たり前」みたいな、なんというか特定のスタイル以外が排除されているのでは?という風潮なものを肌感覚で感じていて、それが嫌なのですよね。正解の幅を専門家である我々が狭めてどうすんのって話。
ヘミオラはこうやって吹きましょうとか、オーケストラのメロディの時はそっちが浮いている「だけ」じゃないと成り立ってないとか。笑
レガートの線とフレーズの線が区別されてないおかげで 変なところで息を吸わないとおかしいとか、まあそんな変な話がわんさかあるわけだ。

グラズノフもそうだが、あまりにもこれらの協奏曲は神格化され過ぎているようにも思う。別に好きが溢れること自体に何も問題は無いが、それだけが全てで無いのだから、もっと多くの曲に多くの魅力を見出していってもいいのではないかと常々思う。だからあんまりグラズノフもイベールも人前で吹く気が起きない(生意気ですけどね)。

演奏は本当に難しいので、それ相応に準備の時間も必要だと感じた。
わたしも私なりにもう少し磨いて皆さんにまたお披露目したい。

まあちょっと安直に 得体の知れない大きなものを批判した気もするので、読んでくださった方で気分を悪くされた方がいたらごめんなさい。
今は口でしか書けないけれど、演奏でそれを示せるように精進していこうとは思う。



はい。
川島先生の下で学んだピアノの演奏法や音楽表現に関する知識や技術は、私がサクソフォンを演奏する時にも本当に大きく活かされている。
先生の助言のもと、身体の使い方、音楽の流し方を根本的に改善することが出来、自分自身の音楽的な価値観の礎となっている。
そんな先生の発表会に、今になっても(レッスンはもう5年以上も受けていないのに!)呼んでいただけることはほんっとうにありがたいことなのだ。
これからも研鑽し、他の門下生と共にしっかりとこの技術を大切にしていきたい。